創造のその先に
iR730Bは5Gへのスムーズな移行が可能
すぐそこに近づいた5Gの世界
第5世代移動通信システムを可能にするM2M
Wireless IoM®
5G High Speed Edge Gateway
iR730B Series 新登場!
5Gとの連携を考慮した大規模プログラムメモリを搭載し、
UE側でのエッジコンピューティングを可能とします。
iR720Bの遺伝子を継承し、
高速通信に特化して設計された
プラットフォーム
マルチ物理SIM
マルチ物理SIM
キャリア5Gではキャリア網を使用した広域無線環境、ローカル5Gでは外部に出ないセキュアな環境を構築できますが、物理SIMを複数枚搭載できることで、キャリア5Gとローカル5Gの共存が可能になり、より高度化されたネットワークの構築が可能になります。
新設計の放熱システム
5Gはその特性から多くの熱を発生します。高負荷の通信が長く続く場合などでは内部温度を下げるためにサーマルスロットリング機能で通信速度を意図的に下げたり、通信自体を止めてしまうことがあります。IDYのiR730Bシリーズは高負荷においても内部温度の上昇を抑え、安定した通信を行えるよう6層のサンドイッチ構造を作り、内部の熱をトップケースとボトムケースに逃がしています。特許第7317562号(通信装置)
6層サンドイッチ構造
効率的に熱を逃がす新システム
放熱アルミジャケット
アルミブロックからの熱をトップケースに逃す
放熱アルミジャケットは本体を覆う大きさでアルミブロックの上部に設置され、トップケースと一体となって放熱を行います。これにより5Gによる高速通信においても環境温度 -10℃~+60℃での動作を可能とし、内部温度上昇によるサーマルスロットリング機能を抑え、常に安定した通信をご提供します。
拡張性抜群な多様な
インタフェース
産業向け5G端末では、導入される環境に応じて様々な機器が接続されます。複数のイーサネットはもちろんのこと、既存の装置との接続を可能とするRS232やRS485等シリアル通信、DIOや、アンテナの取り外しが可能なSMA端子によるアンテナの接続も重要です。
インターフェイス前面
インターフェイス背面
最もコンパクトな3GPP Rel.16準拠
産業向け5Gゲートウェイ
最先端の5G通信を堅牢かつコンパクトな筐体に詰め込みました。iR700B/iR720Bシリーズと同サイズであるため、既存LTEユーザー様も容易に5Gへの置換えが可能です。
付属アンテナ
Sub-6対応アンテナ(技適取得済)
オプションアンテナ・基台
アンテナはとても重要な要素です。取付場所は必ずしも電波環境の良い場所とは限らず、ケーブルで数メートル延長することも必要になるでしょう。技適が取得された複数のアンテナラインナップがあれば、ネットワークの構築時にも設計で迷うことがなくなります。SMAアンテナ端子を有する端末をご使用ください。
iAN050/067シリーズは5mのマグネット基台と合わせてお使いいただけます。
iAN050/067シリーズは5mのマグネット基台と合わせてお使いいただけます。
iAN078シリーズは延長ケーブルと合わせて2.5m, 3.5m, 14.5mでのご利用が可能です。
iAN262シリーズは2in1のIP56アンテナです。延長ケーブルと合わせて3m, 4m, 15mでのご利用が可能です。
LTE、5Gに対応したアンテナ延長ケーブルです。 既存のアンテナを5m延長するマグネット基台となっております。様々な用途でご使用になれます。
iR730Bシリーズ 無線仕様
iR730B-001 | iR730B-002 | iR730B-101 | iR730B-102 | |
キャリア認証 | ドコモ、au、UQ(LTE B1,18,41のみ) | ソフトバンク | au、ドコモ(予定)、UQ(予定) | au、ドコモ(予定)、UQ(予定) |
3GPP Rel. | Rel.15 | Rel.15 | Rel.16 | Rel.16 |
UMTS | B1,3,8,19 | X | B1,8,19 | B1,8,19 |
LTE | B1,3,8,18,19,26,28,39,41,42 | B1,3,8,18,19,26,28,39,41,42 | B1,3,8,18,19,26,28,39,40,41,42 | B1,3,8,18,19,26,28,39,40,41,42 |
LTE Cat. | Cat.20 | Cat.20 | Cat.18 | Cat.20 |
5G FR1:Sub-6GHz | n3,28,41,77,78,79 | n3,28,77,78,79 | n1,3,28,40,41,77,78,79 | n1,3,28,40,41,77,78,79 |
5G FR2:mmWave | X | X | X | X |
5G SA | ○(ローカル5Gのみ) | ○ | ○ | ○ |
5Gコアネットワーク | Opt. 3a/3x and Opt. 2 | Opt. 3a/3x and Opt. 2 | Opt. 3a/3x and Opt. 2 | Opt. 3a/3x and Opt. 2 |
4G最大キャリアアグリゲーション | 7xCA | 7xCA | 5xCA | 7xCA |
NR 2CC CA | 非対応 | 非対応 | 最大120MHz | 最大200MHz |
4G/5G MIMO | 4x4 MIMO | 4x4 MIMO | 4x4 MIMO | 4x4 MIMO |
安定稼働をお約束する
OTA機能
サーバーに更新されたファームウェアがある場合、自動的にダウンロードし、アップデートを行います。 (別途FOTAサーバが必要)
異常検出 自動復旧
通信回線および内部ソフトウェアの異常を検出し、ソフトウェアの再起動や回線の再接続を行います。
負荷分散機能 搭載
定期リブート機能をONにした場合、再起動後の端末がサーバーに同時アクセスしないよう、独自のアルゴリズムでアクセス時刻をずらします。
日本製
厳しい品質管理の下、福島県の工場で組み立てられ出荷されます。
第5代移動通信システム
5Gとは
5G(ファイブジー)とは、「第5世代移動通信システム」のことで「5th Generation」の略称です。前世代の通信規格である「4G」の次世代規格として、5Gサービスは2020年3月に都市部を中心にスタートしました。
5Gの特徴
5Gの特徴は「超高速通信」「多数同時接続」「超低遅延」です。
4Gまでが基本的に対人同志のコミュニケーションを行うためのツールとして発展してきたのに対し、5Gはあらゆる[モノ・人]などが繋がるIoT時代の新たなコミュニケーションツールとしての役割を期待されています。
キャリア5Gとローカル5G
5Gの利用形態には、一般的に5Gと呼ばれる通信事業者が提供する「キャリア5G」のほかに、キャリア5Gを部分的に個別占有する「プライベート5G」や、個別に5Gのプライベートネットワークを構築する「ローカル5G」といった3つの形態があります。
5Gの3大特徴である「超高速通信」「多数同時接続」「超低遅延」のメリットを一番享受できるのは、多くを人に向けてサービスを提供している「キャリア5G」よりも、独自にネットワークを構築でき、案件ごとに仕様も変更可能な「ローカル5G」です。
ローカル5G構築に求められる事
産業向け5G端末には何が求められているのでしょうか。
まず、産業向けであるが故、導入案件ごとに独自のエッジアプリケーションが求められます。また、設置される場所が必ずしも見通しの良い場所とは限らず、高い周波数まで利用する5Gでは、外付けアンテナを用い、より電波環境の良い場所への取付が必要なケースも多くあります。環境性能においても、5GはこれまでのLTEよりも多くの熱を発生するため、連続稼働に耐えられる耐温度性能が求められています。
また、構築したネットワークの利便性として、「キャリア5G」と「ローカル5G」の両方に接続可能な端末があることで、様々なサービスやアプリケーションを実装できます。これらの条件を満たした製品選択が重要となります。
導入案件ごとに独自の
エッジアプリケーション
5Gの性能を発揮するためにはエッジコンピューティングを活用した現場での処理が重要です。そのため、産業向け5G端末ではユーザ側で開発したアプリケーションを実装できる豊富なプログラム領域が必要となります。
拡張性
産業向け5G端末では、導入される環境に応じて様々な機器が接続されます。複数のイーサネットはもちろんのこと、既存の装置との接続を可能とするRS232やRS485等シリアル通信、DIOや、アンテナの取り外しが可能なSMA端子によるアンテナの接続も重要です。
連続稼働に耐えられる
耐温度性能
環境性能においても、5GはこれまでのLTEよりも多くの熱を発生するため、連続稼働に耐えられる耐温度性能が求められています。
「キャリア5G」と
「ローカル5G」の
両方に接続可能な端末
キャリア5Gではキャリア網を使用した広域無線環境、ローカル5Gでは外部に出ないセキュアな環境を構築できますが、物理SIMを複数枚搭載できることで、キャリア5Gとローカル5Gの共存が可能になり、より高度化されたネットワークの構築が可能になります。
ではiR730Bの実際のデータを見てみましょう。
5Gへのスムーズな移行が可能
iR730Bの性能
ここからは実際のiR730Bの対環境性能の実証実験のデータをご案内します。
iR730Bシリーズ
実データと導入事例
3GPP Rel.15準拠の5Gゲートウェイとして発売されたiR730Bシリーズは、早いもので発売から5年が経過しました。産業向け・ローカル5G向けとして多くの環境で使用され、その実績は高く評価されております。2023年にはRel.16準拠のiR730B-101/102をリリースし、進化を続けています。
耐振動・耐衝撃、耐ノイズおよび放熱に定評がある耐環境性能は、あらゆるお客様の要望を満足し、5Gによる新しい世界を創り上げてくれるでしょう。
耐振動・耐衝撃性能
耐振動、耐衝撃性能は最も重要な要素です。産業向け5G端末はその用途からもスマートフォンのように2~3年で新しいものに交換することはありません。iR730Bシリーズは自動車部品の振動試験・鉄道車両の衝撃試験をクリア。安定したネットワークの運用と保守をご提供します。
耐ノイズ:EMC試験
耐ノイズ性能に関しては、金属筐体であることが大事な要素です。iR730Bシリーズは耐ノイズ試験もクリア。各種EMC試験やノイズの多い環境でご使用になるお客様においても、金属の筐体を持っていることで安定した動作に繋がり、大きなアドバンテージを得られるでしょう。
耐環境性能として室温25℃におけるiR730B-001の
温度試験結果
iR730Bの耐温度性能
iR730Bの一番の特性は、優れた耐温度性能と言えます。 周囲温度25℃での温度試験においては、従来型放熱構造と比べ、モデム部分で18℃、PA部分で15℃の放熱効果が得られています。 また、周囲温度60℃でも通信負荷を自動的に下げるサーマルスロットリング機能が動作しないレベルまで耐温度性能が向上しました。
準同期(2:6)設定時の
上り実測値
次に、ローカル5Gで上りスロットを増やした準同期とした場合、どのぐらいの実効速度が得られるのでしょうか?
本データはiR730Bを使い、UL 2x2 MIMOとUL Singleで評価した実際のデータです。
UL 2x2 MIMO
UL Single
ご覧のようにUL 2x2 MIMOでは上り最大361Mbpsを叩き出しています。平均でも284Mbpsという結果になりました。ご参考までに、キャリア5Gの実網では上りでは120Mbps程度、下り400Mbps程度でしたので、どのくらい上りが速くなったかおわかりいただけると思います。
iR730Bシリーズが
もたらす未来
当社のルータ、ゲートウェイ製品は、国内外のM2M市場にて多くの実績を積み上げてきました。すべてのモデルを同じサイズで統一し、通信規格の発展と環境の拡大に合わせ、豊富なラインナップからより適した機種を選択いただけます。また、2019年には5Gに対応したiR730Bシリーズを投入し、キャリア5Gおよびローカル5Gにおいて高い評価を得ています。今後も拡大を続けていく通信業界においては、通信デバイスの選択肢は多いほど良く、高度化されていくシステムには、より最適化されたデバイスが求められるでしょう。IDYは引き続き、通信で繋がる未来を見据え、運用仕様に基づいた最適な製品を提供して参ります。
すでに始まっている取り組み
スマート農業
スマートファクトリー
遠隔診断
自動運転の運用化
カスタマイズにも
ご対応します
お客様の様々なご要望を考えた設計をご提案可能です。
設計からキッティングまで全て国内で行う事で、コミュニケーションもスムーズに。
複雑な仕様やご希望に沿ったカスタマイズが可能です。
まずは下記よりご相談ください。