iR800B-102 + iS201B
iR800B-102
iS201B2本の通信経路をActiveで運用できます。内蔵SIM Bへ切り替える際は基地局への登録処理が必要となるため、登録済み待機構成より切替時間を要します。
LTEから5Gへの移行、複数キャリア、Multi-SIM、地域BWAを一つの通信基盤として捉え、障害時にも自律的に復旧できるレジリエントな接続を設計します。
5Gサービス開始後、導入しやすいDSSが広がる一方で、LTE帯域を5G NRへ転用するリファーミングも並行して進んでいます。産業機器には「今つながる」だけでなく、この移行期をまたいで使い続けられる通信設計が求められます。
LTE帯域が狭くなるほど、通信集中の影響を受けやすくなります。
現在利用できるLTEと5Gの両方を活用しながら、ネットワークの世代移行に備える通信設計です。
5G・LTE・地域BWA・ローカル5Gなど、環境や用途に応じて複数のアクセス方式を組み合わせます。
一つのキャリアや回線に依存せず、障害や輻輳に備えて通信経路の選択肢を持たせます。
通信状態や端末状態を監視し、異常時には自律的な復旧動作を行える構成を支援します。
クラウドとの常時接続だけに依存せず、現場側で必要な処理を継続できる構成へ。
通信端末だけでなく、アンテナや設置条件を含めて電波環境そのものを設計・最適化します。
止まらない通信は、ひとつの製品ではなく、複数の技術を重ねた設計思想から生まれる。
パートナー企業とのローカル5G評価構成において、5G無線区間からiR800B-102の転送処理、L2オーバーレイを含むEnd-to-End経路までの遅延特性を確認。以下に構成概要、測定条件、評価結果を示します。
UDP通信に100バイトのRTT測定パケットを重ね、下りと上りを別々に評価。負荷中の平均値だけでなく、遅延の上位1%にあたるP99とパケット損失を並べて示します。
| 方向・状態 | 設定負荷 → 実効速度 | 平均RTT | P99 RTT | 損失率 |
|---|---|---|---|---|
| DL下り通信中 | 70 → 69.9 Mbps | 13.72 ms | 16.36 ms | 0% |
| UL上り通信中 | 20 → 20.0 Mbps | 10.66 ms | 13.98 ms | 0% |
| UL設定容量付近 | 30 → 27.4 Mbps | 225.7 ms | 253.2 ms | 8.3% |
この試験では、基地局側で約30Mbpsに制限した上り経路が容量境界に達すると、キュー滞留によりRTTと損失が増加しました。これは当該設定における観測結果であり、iR800B-102の上り性能上限を示すものではありません。
測定方法:各設定負荷を約60秒、各方向を1回ずつ測定。RTTは100バイト・毎秒100パケットのsockperf、通信負荷はiperf3 UDP。速度は実効受信速度です。単一条件の測定例であり、速度・遅延の保証値ではありません。
測定条件:ローカル5G n79・帯域幅100MHz、L2オーバーレイ経由。冗長構成のうち本測定では5G側の1経路だけを有効化しており、無瞬断切替や二経路時の性能は評価対象外です。
重要なのはSIM枚数ではなく、何回線が基地局へ登録され、何回線が同時に通信でき、障害時にどの経路へ切り替えられるかです。IDYは回線状態の監視、経路選択、切替後の疎通確認、復旧判定までを一つの通信制御として設計しています。
iR800B-102
iS201B2本の通信経路をActiveで運用できます。内蔵SIM Bへ切り替える際は基地局への登録処理が必要となるため、登録済み待機構成より切替時間を要します。
iR800B-107
iS201B3回線を基地局登録状態で維持し、2本をActive、1本をStandbyとして運用できます。待機回線を登録済みに保つことで、再登録を伴う構成より切替開始までの処理を短縮します。
「2 Active」は2本のWAN回線を同時に利用可能な構成を示し、自動的な帯域合成やすべてのアプリケーションにおける無瞬断切替を意味するものではありません。実際の切替時間と通信継続性は、登録状態、キャリア、検出条件、ルーティング、上位アプリケーションの再送・セッション設計によって変わります。
多摩ケーブルテレビネットワークの協力のもと、同社の地域BWA SIMを使用し、IDYのLTEルーター、5G/LTEゲートウェイ、5G USBモデムによる接続・通信動作を評価しました。CATV事業者間の地域BWAローミング基盤を前提に、全国展開を見据えた接続互換性を確認しています。
確認内容:地域BWA Band 41への接続および通信動作。実際の利用には、各事業者のSIM契約、APN、認証・ローミング設定など、提供条件に応じた設定が必要です。
公開可能な範囲で、共同開発や検証から得た技術的な事実を紹介します。企業名や案件固有の情報ではなく、IDYが担当した設計領域と確認結果に焦点を当てています。
遠隔操作システム向けに、60GHz無線をiR800Bへ統合。高精細映像・音声、操作データ、時刻同期を一つの通信構成で扱い、低遅延と低ジッターを重視した無線経路を設計しました。
n79・100MHzのローカル5G環境で、iR800BとL2オーバーレイを含む経路を測定。5G区間は平均7.5〜7.7ms、End-to-Endは平均9.3〜9.6msで、端末転送とオーバーレイの上乗せを約2msまで切り分けました。
高速移動体の試験設備を想定し、免許エリアと複数セルを識別して端末の送信を制御する機能を検討。通信経路だけでなく、法令条件、セル選択、運用監視を製品機能へ落とし込む設計です。
※ 数値は特定の試験構成・設定・無線環境における測定結果です。製品単体またはすべての環境で同一性能を保証するものではありません。